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カラフルⅠ【気象系BL小説】

第4章 navy blue scene1


晩飯を食べながら、また酒を飲む。

「いつもほんと、悪いねぇ。松潤の料理、すっげー旨い!」

「はいはい。ありがと。これ以上褒めてもなんも出ないよ?」

「えー?ビール。もう一杯、だめ?」

小首をかしげて、可愛いふりをする。

「も、全ッ然かわいくないから。そんなことしても」

笑いながらそう言うと、冷蔵庫からビールを出す。

「やったあ。やっぱり、松潤優しいなぁ…」

「そう。俺は誰にだって優しいんだよ」

急に雅紀が黙りこくった。

両手でビールの缶を持ち、下を向く。

「どうした?」

「今日…」

そう言うと、また黙った。

「え?」

「一緒に寝ちゃ、だめ?」



風呂に浸かりながら、俺の思考は混乱していた。


これって…つまり。

アレなんだろうか。

いや、でも。

俺も雅紀もそんな趣味はないし。

むしろ、女好きだし。

一体、なんだ、コレ。


両手でばしゃばしゃとお湯を顔にかける。

「がーっ!もう!だめだ!わっかんねぇ!」

思わずひとりごとを言う。

もうなるようにしかならない。

あっちがどういう風にでてくるからわからないけど、今の曖昧な関係を抜け出せるなら。

そのほうが、精神衛生上いい。

俺ははっきりしないのは嫌いだから。

「よし」

そういうと、勢い良く湯船を出た。


髪を乾かして、パジャマを着ると、雅紀の待つ寝室へ行った。

電気は消えていた。

「雅紀…?寝た?」

小さな声で呼びかけると、雅紀が半身を起こした。

「起きてるよ」

まだ少し濡れる髪をかきあげながら言った。

あれだけスエットを着ろと言ったのに、またバスローブのまま布団に入っている。

「風邪引くだろ。スエット着ろよ」

「んー。熱いから、このままになっちゃった」

すこし笑って、俺を見つめる。

バスローブがはだけて、少し肩が見えていた。

その姿は、とても艶かしかった。

これが女の子だったら、誘っているとしか思えない。

だが、ここにいるのは雅紀だ。

男だ。

一体、俺、何されてるんだろ。

ほんと、わけがわからない。


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