• テキストサイズ

カラフルⅠ【気象系BL小説】

第22章 オレンジscene1


二宮のことは担任がやっていたので、俺はどうすることもできなかった。


どういう状態なのか、担任に聞いてもあまりはっきりとしたことは教えてもらえず。


これから訴訟になりそうだから、みな慎重になっていた。


俺は来月からアメリカのミシガンに行くことになっていた。


ミシガン大学の研究室に入るために。


その準備にも追われていた。


二宮は入院しているので、学校にはもちろん来ない。


連絡先も自宅しかしらない。


今、連絡できるわけないので、俺は八方塞がりだった。


二宮に会いたかった。


二宮の頬を撫でたかった。


大丈夫だからと声を掛けたかった。


あんな状態のあいつをほうっておくことなんてできないと思った。


だけど、現実はなにもできなくて。


虚しい時間が過ぎた。


いよいよ俺が退職する日がきた。


けど、二宮のことに関しては相変わらずなにも教えては貰えなかった。


虚しく学校を後にした。


アパートに戻ると、一度だけ二宮が来たことを思い出した。


だがここも来月解約して出て行く。


そうなったら二宮との絆はなくなる。


言いようのない、虚しい風が心に吹いた。

/ 1124ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp