第22章 オレンジscene1
どうしたのかと思っていると、担任がそっと駆けてきた。
「すいません。先生方。生徒が二人見当たらないんです」
その担任は小さな声で言った。
「一緒に探していただけませんか?」
数人の教師が頷いて立ちあがった。
俺も立ちあがった。
「で、誰なんですか?」
「二宮と立川がいません」
どきっとした。
その立川という男子生徒は、日頃から二宮に因縁をつけていた奴だった。
嫌な予感がした。
体育館を出ると全力で走った。
校内を隅々探したが見当たらない。
屋上にも行ってみたが居ない。
どこにいった。
気持ちが焦る。
体育館では校歌が聞こえてきた。
予行練習は開始されたらしい。
体育館に一旦もどってみたが、二宮たちの姿はなかった。
また探しまわる。
音楽室に入った。
やはり人の姿はない。
出ようと足を出口に向けると、小さな物音がした。
音楽室の奥にある、器楽室からだった。
ドアを開ける。
二宮が倒れていた。