第22章 オレンジscene1
いい加減疲れて、放課後の理科準備室で一人になった時、うたた寝してしまった。
気がついたらもう窓の外は真っ暗で。
期末テストの準備をしなければいけなかったのに…
どじった…
イスの背もたれが重かった。
振り向いたら二宮がもたれていた。
「えっ!?」
二宮は、それは気持ちよさそうに眠っていた。
俺の後ろにいつも置いてある丸イスに座って、前のめりになって背もたれに顔を載せていた。
起こすのも忍びなかったが、だいぶ遅い時間だったから、起こさないと。
部屋の明かりもついてない。
ほとんど真っ暗な中。
俺はドキドキしてしまった。
触れたい。
こいつの体温を感じたい。
不意に二宮が起きた。
見つめていると、笑った。
「先生…起きた?」
「お前も寝てただろうが…」
それだけ言うので精一杯で。
「先生、ご褒美ちょうだい?」
「え?まだ大学受かってないだろ?」
「センター上手く行ったから…」
「だめだよ…大学受かってから」
「お願い…先生…」
そういうと背もたれに顔を埋めた。
「どうした…二宮」