第22章 オレンジscene1
「先生…あのね…俺、がんばるね?」
「え?」
「絶対10位に入るから…」
「いや…お前…」
「やる!先生が言うなら、俺、やるから!」
「え?」
二宮は、とろけるような笑顔を俺に向けた。
正視してられなくて、前を向いた。
俺の顔、真っ赤かもしれない。
「な、なんで今までやらなかったんだよ…担任の時だって言ってただろ?」
「だって、ご褒美なかったもん」
あっさりと言い切った。
な、なんだこいつゲンキンな…
「ご褒美ったってお前、俺にできないようなこと、いうなよ?」
「大丈夫。先生さえ居てくれればいいから…」
「え?もう決まってんの?」
「うん…」
「なんだよ?言えよ」
「だめ。言わない」
なんだよ…かわいいじゃねえか…
今日の二宮はだぼだぼの上着にジーパンで、ぱっと見、男か女かわからない。
その顔のかわいらしさで、女の子にみえるくらい可愛かった。
反則だよ…
そんな可愛いふりして。
潤んだ目で俺を見上げて。
どうして欲しいんだよ…俺に。
「先生、約束忘れないでね?」
ダメ押しの一言を言われた。