第20章 ポンパドールscene1
暫く、沈黙がリビングを包んだ。
「えーっと…」
「い、言わないでね…誰にも…」
「言えるか!こんなこと!!」
「ご、ごめぇん…」
雅紀は涙目になった。
「翔さん…呼ぶの?」
俺は諦めた。
「え!?いいの!?」
「もう、しょうがないだろ…」
俺はそう言って頭をかいた。
「そのかわり、雅紀。約束して」
俺は雅紀の顔をまっすぐ見た。
「俺たちのこと、忘れないで。二人だけで解決しようとしないで」
ヘタしたら、この人達二人で消えかねない。
「どんな結果になろうとも、俺たちに必ず教えて」
「…わかった…」
雅紀の顔がぐっと締まった。
「松潤とリーダーに、何も隠さないから…」
「お前らの思いが、どん詰まりなのはわかったから…」
「うん…」
「だけど協力はできないから。フォローならするけど」
「うん、もしニノに必要になったらお願いね、松潤」
「わかった。それは約束する」
そういうと、雅紀の肩に手を載せた。
「だから今日は俺の可愛い子ちゃんを堪能してけよ」
「ぶっ…」
雅紀が吹き出したから安心した。