第20章 ポンパドールscene1
「俺たち、16年前からニノに惚れてる」
「え?」
「翔ちゃんも俺も。ずっとだ」
「そ、そんなに?」
「そうだよ。知らなかったろ」
「お互い、ほら、紳士協定みたいなの組んで手を出さないようにしてたんだ」
紳士協定って…
「でも、去年ハワイに行って…俺らがニノに惚れたのハワイだったから…」
「ああ…」
そういえば、去年のハワイからこの二人の挙動はおかしかった。
やたらとふたりでつるんでいたし。
ニノを見る目が熱っぽかったし。
だから俺も気づいたんだけど。
「俺ら、決めたんだ…」
「雅紀…」
「ごめん松潤…一回でいい。見逃して…」
「でも…お前ら…嫌われたらどうするんだよ…」
「多分、十中八九嫌われるよ。翔ちゃんもそう思ってる」
「翔さんまで?」
「うん。だから、俺らは全部捨てる覚悟でやる」
「待てよ!嵐も捨てるっていうのか?」
「ニノが望むなら」
きっぱりと雅紀は言い切った。
ニノの性格上、多分それはない。
でもこいつらはそこまで考えてる。
根深い。
相当根深い。
俺はどうしたらいいんだ…?