第19章 シーモスscene1
「医者まで行ったんだ…凄いね。雅紀…」
雅紀の剣幕に関係なく、感心した顔を向けた。
雅紀はまたどぎまぎした。
「す、すごくないよ…別に」
「でもなんで痛いんだろ?まさか、すぐぶちこんでないよね?櫻井さん」
「あ、もういい。翔でいいから」
「え?いいの?」
「いい。俺も呼び捨てだし」
カズヤが嬉しそうに笑った。
「じゃあ、翔と雅紀、だね。嬉しいな…」
そういうと、雅紀に寄りかかった。
「なんで痛いんだろうね?」
そう言って雅紀を見上げた。
「わ、わからないんだよ…最初のとっかかりだけなんだよ。痛いの…」
そういって、何気なくカズヤの腰に手を回した。
なんとなく絵になってた。
「翔はいつもどうしてるの?」
雅紀の腕に抱かれながら、カズヤがこちらに視線を向けてくる。
「ローションつけて、指で慣らして、それから本番」
「んー…そっか。おもちゃ使ってないの?」
「使ってない」
「使わなきゃ!だめだよ!」
「えっ?だって指で慣らしてだめなのに、おもちゃなんて入れたら痛くない?」
カズヤの目が点になった。