第19章 シーモスscene1
1月の新宿は寒いんだけど、でもなにか異様な熱気を孕んでいて。
まだ松の内だったので、人々が浮かれ上がってて。
花園神社の近くを通ったら、若者が大群で座り込んでて。
あれは一体なんだろうか…
カズヤにマンションの駐車場を使っていいと言われたから、そのままマンションに向かった。
地下の駐車場に車を止めると、エントランスに向かう。
チャイムを鳴らすと、オートロックのドアが開いた。
そのままカズヤの部屋に向かう。
ドアをあけたカズヤは、相変わらずかわいくて。
しかも髪を黒く染めていた。
思わずまじまじと見てしまう。
「何?」
カズヤは最初に会った時のように怪訝な顔をした。
「髪、染めたんだ…」
へどもどしながら雅紀が言う。
「しゅーしょく活動しなきゃいけないからね」
「え?」
「俺、次、高3なんだよ?」
そう言って、笑った。
本当にニノの若いころにそっくりで。
上手く声が出せなかった。
「上がってよ」
そう言ってカズヤは部屋に消えた。