第19章 シーモスscene1
「じゃあ道具使っちゃいなよ」
「道具?」
「おもちゃだよ。使ったことくらいあるでしょ?」
倍くらい年下の少年に、何をいわせてるんだ…俺たち…
「最初に道具で蕩けてもらったら、入れるとき楽だよ」
「と、とろける…」
雅紀がそこに反応する。
素直なやつ…
「でも、なんか抵抗あって…」
雅紀が暗い声で言う。
「大丈夫だよ。男って、後がキモチイイなら気にしないって」
「…カズヤはそうだったの?」
カズヤが俺の目をじっと見る。
「いいな…櫻井さんの声、パパに似てる」
「えっ…」
「もっと名前呼んでよ」
にっこりカズヤが笑う。
「そんなこと言われても…」
翻弄されてる…俺たち…
「ふふ…かわいいね。ふたりとも」
カズヤはそう言うと立ちあがった。
ケースに入ったDVD-Rを持ってきた。
「これ、あげるよ」
「え?」
「俺のセックス撮ってあるの。あげるから、お兄さん達のこと誰にもいわないよ」
「でも…カズヤ…」
ふふっと笑う。
「いいね、名前呼んでくれてありがとう」
もしかして俺の声が似てるのは、本物の父親だろうか。