第19章 シーモスscene1
「うっそー!」
そう言うと、ケラケラ笑った。
「俺ねー、両親にイクジホウキされてんの」
そう言ってくすくす笑う。
「こんな場所に家買って、生活費渡して、あとは好きにしろだって。ゲイの子供はいらないんだってさ」
自嘲的に笑っている。
俺たちには何も言えなかった。
「なんか、ごめんね。いきなりこんなこと聞いて…」
雅紀がやっと喋った。
「無神経だったかな…」
少年の素性に感じるものがあったんだろう。
「優しいね、相葉さん。惚れちゃいそう」
少年は薄く笑った。
「ま、雅紀でいいよ…」
「じゃあ、雅紀」
そう呼んで、雅紀の顔を覗きこむ。
その仕草が、本当にニノに似ていた。
ドキッとした。
雅紀もそう思ったらしく、顔を赤くした。
「あれ~?雅紀ってもしかして純情?」
けらけら笑った。
「で、なんだっけ。ネコの気持ちだっけ?」
「あ、ああ…」
俺までどぎまぎした。
「櫻井さんまで…おっかしいね。アンタ達…」
少年はそういうと、窓際に置いてあるキッチンワゴンの前に立った。
俺たちにお茶を入れてくれている。
「なんでそんなこと知りたいの?」
「え?」