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カラフルⅠ【気象系BL小説】

第19章 シーモスscene1


ばっくんが俺の後ろに隠れるように回りこんできた。


服の裾をぎゅっと掴む。


「翔ちゃん、帰ろうよ…」


泣きそうな声だった。


「雅紀、待って」


俺は少年の目を見た。


「からかってるわけじゃないんだ。今、俺たちは真剣に知りたいんだ。どういう気持ちなのか」


「ふーん…いいよ」


「え?」


「まずねー、体位はやっぱバックが好きかなー」


「ちょちょちょ…待ってって」


「え?だって…」


「どっか…どっか個室で話そう」


「え?いきなり?」


「い、いやそうじゃなくて…」


「嘘だよ…」


そういうと、くすくす笑った。


こんなところも似ている。


「俺んちくる?」


少年の目は魅惑的だった。




そこから5分ほど歩いたマンションが彼の家だった。


新宿御苑の緑が見える。


靖国通りから一本奥まっただけなのに、とても静かだった。


驚いたことに、少年はそこで一人暮らしをしていた。


「適当に上がって」


見ず知らずの男を二人も家に平気で上げる。


まあ、俺たちが芸能人だからだと思うが。


部屋はとても広くて、調度品もとてもお金がかかってて。


でも生活感は全くなくて。


「君は…高校生だよね?」


「うん。ここで客取ってんの」


「ええ!?え?え?」


雅紀はまた、俺の服の裾を握った。
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