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カラフルⅠ【気象系BL小説】

第2章 ワインレッドscene1


瞬間、目の前が真っ暗になった。

次に目に飛び込んできたのは、大きな稲光。

同時に大きな雷鳴。

それが終わると、また暗闇。

その間も手は止まることなく、俺を扱き続ける。

テレビの音も消え、静寂が俺らを包んだ。

ただ、俺を刺激する音だけが部屋に響いている。


襟足を這う唇の、いやらしい音。

胸元を弄る肌を滑る音。

俺から出た雫が出す、淫靡な音。

後ろから聞こえる荒い息の音。


息ができない。

苦しい。

「やめて…お願いだから…」

涙が出そうになる。

暗闇の中で、与えられる刺激にどんどん神経が集中していく。

一気に高みに昇りつめる。

「んんっ…あっだめ…だめだって…」

なんとか振りほどこうと腕を握る。

でも動かない。

そのまま腕にしがみつく。

立っていられない。

「あっ、やだ…やだ…んんっ…」

その時、耳元で声がした。


「イって…」


聞いたこともない低い声だった。

そのまま耳に舌を入れられ、背中がゾクリと反り返った。

「や…だめ…や…っくっ…」

止められなかった。

「ああっ…あ‥っふうっ…」

俺は熱情だか劣情だかわからない塊をその手の中に放った。




荒い呼吸の音だけが響いた。

どれだけ時間がたったのか。

俺はしがみついていた腕から離れることができずにいた。

足に力が入らなくて立っていられなかった。

床に俺の出したものが溢れていた。

俺を受け止めたその手はそのまま俺を握りこんだままで…

両方、動けずにいた。

「潤……?」

耐え切れなくなって声をだす。

「しょ…くん…」

「……ん?」

「ごめん…」

ぐいっと床に引き倒された。

両手を捕まれ、床に押し付けられる。

目を上げると、暗闇の中で目だけが光った男がそこにいた。

知らない。こんなやつ知らない。

「や、やだ……離せっ…‥!」

いきなり息ができなくなった。

口を、唇で塞がれた。

暴れる俺に構わず、唇は俺を抉じ開け、舌を絡ませる。

唇も、舌もすべて支配される。

もう何も見たくなくて、ぎゅっと目を閉じる。

閉じると目尻から涙が溢れた。


なんで?

どうして?

なんでこんなことするんだ?

潤……
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