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カラフルⅠ【気象系BL小説】

第2章 ワインレッドscene1


「翔くん、あとちょっとでお湯張れるから」

松潤が戻ってきた。

「おう。サンキュー」

「なんか腹減ったね」

「ああ、そうだな。もう8時じゃねえか」

「ごめんね。なんか取ろうか?」

「ああ、じゃあ適当に。任すわ」

「おっけー」

「あ、おまえも風呂入れよ?俺、すぐでてくるから」

「え?」

「おまえもドロドロだぞ」

「あ、ほんとだ」

そういうと、ブラウンの革張りのソファーに深く腰を下ろした。

「ほんとごめんねー」

自分自身のおっちょこちょいにあきれているような声音で謝る。

俺はテレビのリモコンをいじりながら、それを流した。

もう何回も謝ってるからいいっつーの。

「そろそろ風呂いいか?」

「うん。いけると思う」

バスルームへ行くと、タオルとバスローブが準備してあって、その上には歯ブラシ。

歯ブラシ。

お泊りかよ。

笑いがこみ上げてくる。

こいつ変に几帳面で面白い。

「なんか足りないものあったら言って。風呂の中にインターホンあるし」

「わかった。ありがとう」

松潤が去ると、早速泥だらけの服を脱ぐ。

服…これどうしよう…

ふと鏡をみると、あちこちに赤い痣ができているのが見えた。

「あちゃー…」

背中は…げっ…なんか一面赤い。

「これは…後で痛くなるパターンですか…?」

タクシーの運転手の言葉が甦る。

嫌な予感でいっぱいになるが、頭を振ってそれを追い出した。

「さ、入ろ。入ろ」

シャワーをして、湯船に浸かる。

右肘がヒリヒリと痛む。

背中も腰もヒリヒリと痛む。

「くぅー!」

やっぱり、そうだよねえ。

これはあんまり温めないほうがいい。

早く出ないと。

シャワーで髪を洗って、右肘を念入りに洗う。

素早く流してさっさと出た。

バスタオルで全身を拭いて、バスローブを羽織る。

早々にバスルームを出た。

「お先にー。次入れよー」

「はーい」

そういうと、松潤は手に大きめの絆創膏を持ってきた。

バスローブをめくって、右肘に貼ってくれた。

「おう、サンキューな」

「あと、どっか傷になってなかった?」

「ああ、うん。まあ…」

「え?ちょっと見せて?」

「いやっ、いいよ」

「どこ?」

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