第1章 きみどり scene1
身体の中に、マグマがあるというなら、今、ぐつぐつと滾ってきているのを感じる。噴火しそうな、とてつもない衝動が俺を襲っていた。
口に入ってきた舌は、すぐに俺をとらえた。器用に絡めとって、俺の劣情を煽る。
唇の動きも舌の動きも、今まで体験したことのないもので…。
激しいんだけど、丁寧に俺の感じる場所を捉えて刺激していく。
そうかと思えば、口から舌を抜き出して、唇に軽いキスをたくさん降らせる。
ちゅ、ちゅっと湿った音が響いて、聴覚までも刺激してくる。
「はぁ…大野さん…苦し……」
言っている傍から唇を絡めとられ、言葉を塞がれる。
「かず……嫌なら言って?」
息が上がって答えられない。
「俺、かずの嫌なことはしないよ?」
切羽詰まったような声で、俺を見ないで言う。
この人、こんな声出すんだ。
「いい、よ。いやじゃない」
俺たちの息の音だけが部屋に響いている。
「ほんとに?」
「うん…」
そう言うと、大野さんの唇が首筋に降りてきた。
ちゅっと軽く触れるだけで、俺の身体は飛び上がりそうになる。
なんで。触れているだけなのに。
首筋から鎖骨にキスは降りていく。
パジャマの下から大野さんの手が入ってくる。
俺の乳首に向かって一直線に。
迷いなく捉えて、静かに撫でる。
静かな動きなのに、俺の身体はビクンビクンと波打って止まらない。
いつもはこんなに感じないのに。
なんで?なんで?
快感の波が背中から、その先端まで大きなうねりをもって流れている。
首筋に降っていたキスが、今度は舌に変わる。
ツーっと下から上になめあげられると、たまらず声が出る。
「ああっ…そこ、だめっ…」
そのまま耳たぶを甘噛まれ、背中をゾクリとしたものが這い上がってくる。
「かず、ここが気持ちいいの?」
「ん……あっだめ…」
耳元で囁かれると、何も考えられなくなってきた。
「気持ちいいの?」
「あっ…気持ちいい…」
今度は噛み付くように首筋を舐められた。
ぴちゃぴちゃと淫靡な音を立てて、大野さんの頭が俺の首筋を移動している。
その間も俺の乳首は大野さんの指で弄ばれていて、俺は身体の動きを止めることができなかった。
「ああっ…もう…だめ…」