第1章 告白
えっ
「い、池田!? 何でここに?」
「部活の帰り。帰ってもする事ないからここ教えるよ?」
「え、ああ…」
池田の教え方はびっくりするほど上手かった。
俺でもこのプリントの意味が分かった。
気づくともう外は真っ暗だった。
「もう外暗いだろ?俺家送るよ。」
「えっ、いいの?じゃあお言葉に甘えて。」
ニコッと笑う池田は可愛かった。
帰り道は案外楽しかった。話すネタにつまることはなかったし、二人とも仲良く話せた。ただ、俺は緊張して相槌しか打てなかったけど。
ただ、池田ヤべぇ。
手繋いでくるし、あるくたび胸揺れるし、薄い夏セーラー一枚とかなんなの!?襲っちゃうよ!?
いかん…理性を保とう。俺の中で獣が暴れてる。
どうこう雑談を話しているうちに池田の家についた。
「今日はありがとう」
「いや、こっちこそ、気をつけてね」
紳士に立ち去ろう。そう思ったのに
「あ、の…」
「ん?」
池田が俺の制服をつかんで言った。
「あの…浅口くん…実は…私…」
何その赤らめた頬、やめろ、期待してしまう
「浅口くんが好きでした…〃〃」
期待通り!?
ヤバい…興奮で死にそう。