第1章 告白
次の日俺は友達を誘った。
自慢するために。
公園で適当に缶ジュースを飲んでる、そのときに話題をふった。
「聞いて驚け!二組の池田天と付き合うことになりました!」
祝われたり文句を言われるのを期待していた。
でも返って来たのは思いもしない言葉だった。
「は?池田天って誰?」
「他校の子~?紹介しろよ、」
何いってんだよお前ら…?
俺らがいつも話してる池田だよ?
学校で知らねぇ人はいないし。
「あー俺知ってる―!」
ほらやっぱり、知ってる奴いるじゃん。
「20年前彼氏と心中した子でしょ?」
は?
「なんかな、昔のうちの学校にカップルがいたらしくて、男のほうがモテたせいで女のほうの嫉妬を買っちゃって、二人で死んだ、っつ―話。その女の名前が『池田天』らしい。 センパイから聞いた。」
「…俺、帰るわ」
「俺も…」
「あ、待てよっ…!」
冗談だろ、誰か冗談っていってくれよ、なぁ
「ヒビキクンミーツケタ」
END