第1章 告白
俺は、クラスメイトの池田天が好きだ。
きっかけは部活でケガしてくれた時に手当てしてくれたこと。
マネージャーでもナイのにケガしてる俺を見て丁寧にしてくれた。
てゆうか池田って女子力高すぎ。
肌白いし、髪の毛さらさらだし、目ぇデカイシ、常に絆創膏とか裁縫道具とか持ってるし、家庭科の調理実習のとき、料理スゲー上手かったし、………いい続けたらきりがない。
あんな完璧な子って世の中にいるんだな。
池田はまだ彼氏とかいない、ていってたな。
もしも…いや、そんなバカみたいな妄想はやめておこう。
「何一人でニヤニヤしてるんだぁ?浅口。」
「んぁ!?俺、ニヤニヤしてた!?」
「あぁ、気持ち悪いくらいにな。」
そう軽く嫌味に話してきたのは補習監督の山セン。
「つうか補習とかダリぃんだけど。帰してよー」
いま現在5時23分。
数学の補習プリントをやっている。
正直、めんどくさい。
早く帰ってゲームしたいんだけど。
「俺だってダリぃよ、家で嫁さんまってんの」
「新婚さんはいいですねー
それよりこのπって暗号みたいなの、何?」
「……お前、一年からやり直すか?」
適当なことを駄弁ってると、別の先生が来た。
「山田先生、テストのこと何ですが…」
「あ、はい」
ぱたぱたと二階へ行く先生。
俺はうーん、と伸びをかいてると、
「ここの計算はこっちに持っていくの。」