第3章 嫉妬
「おはよう、絵美。」
私は友達の絵美に話しかけた。
「えぁっ…そら、おはよ……」
「?」
絵美が私の机を必死に隠してる。絶対に何かあるから隠してるんでしょ?
絵美の手を退かしたその瞬間私の思考が停止した。
「あの…そら…?」
机の上にあった物、それは
落書きされた教科書と潰れた虫の死骸だった。
「うっ……」
喉の奥から吐き気が込み上げる。
なにこれ?だれがやったの?ねぇあたしがなにしたの?ねぇねぇねぇ
落書きされた教科書。
死ね とか、返せ とかが乱暴にかかれてた。
まるで漫画みたいな展開で笑えた。
潰れた虫の死骸。
何の虫か知らないけどまだピクピク液を滴ながら死にかけているのが余計に気持ち悪かった。
あまりの気持ち悪さに胃液が逆流する。
そして
私は意識が途絶えた。