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【おそ松さん】S松はお嫌いですか?【喧嘩松】

第1章 厄介事はお断り


その後、ハチとゲーセン行って、カラオケ行って帰ってきた。
ゲーセンで獲ったぬいぐるみを抱きながら部屋まで歩いてると、目の前から来たのはさっきのF6長男。
名前は確か、おそ松だったけ?
興味無いから、知らない。

俺と横切る時、そのおそ松って奴は意味ありげに笑った。
そして、耳元で「なぁ、今度アレ着てくれね?」と俺だけに聞こえるように言って、去っていく。

――ヤバイ、見られた。

身体の全身の血の気が引いていき、ぽとりとぬいぐるみを落とした。

「お、おい。。どうした? おそ松に何か言われたか?」

「い、いや。何も……」

慌てて、首を横に振るとぬいぐるみを抱きかかえ、逃げるように自室へ駆け込んだ。

「ハチー、こ、これ置いてくる」

「……?」

不安そうに俺を見つめるハチ。
あぁ、もう!!
天下のこの俺様がこんな醜態晒して、ハチに迷惑がかかる!
いつでも、俺は表情を見せないでクールでいなきゃ、ハチが心配する!
それだけは、駄目だ。

「バーカ。何変な心配してんの? お前も戦利品置いてこい」

態とらしくため息をつけば、ハチはほっとした表情で手を振って行った。
――らしくない所なんて、見せちゃ駄目だ。
でも、あの台詞。

『なぁ、今度アレ着てくれね?』

確実に、下着のことバレてんね。
この事が噂として流れそうで、明日学校へ行くのが億劫に思える。
あーあ、いつもはカーテン閉めてからコレクション出すのに。
しくじった。
皆には、ちょっと興味があったからくらい言うしかないか。

俺は、部屋に入ってカーテンを開ける。
さっき、F6の長男と目が合った方面を見ればまた別な男。
さっきのおそ松と同じ顔で、気怠そうな目つき。
その後ろには……、コイツは知ってる。
くりっとした目つきの、F6の六男だ。

――チッ、なんでこの前まであの部屋誰も居なかったのに。
俺は、慌ててカーテンを閉めた。
金輪際、もうこのカーテンは触らないようにする、決定だ。

っていうか、これはハチにカミングアウトしたほうがよさそう。
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