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【おそ松さん】六つ子とサバイバル

第2章 愛しい人を脳裏に映しつつ……


トッティのお兄さんは、だらしなく笑いつつ、トッティをホールドで捕まえた。
――あれ、これってヤバい展開じゃ?

冷や汗が流れて、頭の中に浮かぶのは弟と妹のセックスシーン。
私とトッティ、同じパターン!?
トッティとお兄さんが付き合ってたの、私知らないって!!
早く言ってよ、トッティ!

そして、私は咄嗟に正座した。

「ごめんなさい、浮気するつもりはなかったんです。な、なんていうか、別にお二人の邪魔をするつもりもなく……」

誠心誠意込めて、土下座をしたつもりだ。
そしたら、どうだろう?

おそ松「ちょ、待って!! 誤解だから、全然誤解だからね!」

トド松「ほら、邪魔するから誤解しちゃったじゃん!! 出てってよ、続きしたいから!!」

はい、邪魔者は出ていきます。
いそいそと出て行く準備をすれば、お兄さんから肩を掴まれた。

おそ松「待ってー、本当に待ってー!! ちょ、トッティ!! 何、この天然ちゃん?! 何処の天然記念物?!」

トド松「僕の天然ちゃんだから!! 僕の物にするために、今まで他の男から必死に守って、エッチまでこぎつけたのに!!」

状況がよく理解できない。
でも、肩をがっしり掴まれているから逃げることも出来ず、床の上で正座した。
もう一度謝る覚悟はできた。
トッティの優しさに甘えた罰だ、誠心誠意謝ろう。

おそ松「お願いだから、ベッドの上座ってくんない? いや、本当に男と付き合うわけないからさぁ……」

「へっ? じゃあ、なんで裏切り者?」

驚いてお兄さんを見上げれば、お兄さんと目が合う。横では、また新しい人物の登場。
気怠そうな表情の、紫色の髪の人。
この人もまた、トッティに似てるから兄弟かな?
っていうか、皆よく似てるね。

「あ、ごめんなさい。付き合ってたのこっちの人でしたか。どうも、この度は……」

なんだ、土下座した人間違えたのかぁ。
慌てて土下座し直すと「えっ、何?」と焦った声と共に、笑い声が聞こえてくる。

おそ松「あー、うん。そんな感じー?」

トド松「ちょ、嘘だから!! 僕誰とも付き合ってないから、信じてくれるよね!?」

ホールドされてる中、必死にトッティは顔を出す。
どうも、パズルのパーツが合わないようでもどかしい。
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