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【おそ松さん】六つ子とサバイバル

第3章 冒険へ行こう


「トッティ、トッティ!!」

倒れて起きないトッティに必死に声をかけるが、ぴくりともしない。
動かなくなったトッティも心配だし、お兄さん達は怖いし、もう、もう……。

気づけば、自然と涙が溢れていた。
トッティの時とは違って、凄く怖い。
今からされる事を思えば、殺されたほうがまし。

おそ松「あー、ほら、泣かないでって」

カラ松「ほら、見ろ!! 俺が守るから、さぁ大丈夫だマイレディ」

カラ松さんは、私を慰めるように頭を撫でてくれた。
慌てた様子の十四松さんも「ごめんね?」と言いながらズボンを返してくれる。

すぐ止めてくれたし、いい人達っていうのはわかるよ?
でも、やっぱり怖いものは怖い。

カラ松「ブラザー達、外へ出てな。悪いが、暫く泣き止みそうにない」

一松「チッ、クソ松だけいい思いしやがって……」

でも、一松さんは言われたとおり、外へ出て行ってくれる。
皆、皆、本当はいい人だってわかってるんだけど、震えは止まらない。

カラ松「ほら、気が済むまで泣きな。この俺が胸を貸してやろう! さぁ、マイレディ! ――マイレディ?」

私は、眠ってるトッティに抱きついて泣いた。
すると、何故だか落ち着く。
やっぱり、トッティのこと好きなのかな?
わかんないけど、各自に言える事はある。

お兄さん達は、怖い。
絶対、トッティの側から離れたくない……。

カラ松「俺の所でも構わないぜェ? おーい、聞いてるかーい?」

トッティの服に顔を埋めながら泣いてると、トッティがもぞもぞ動き始めた。
慌てて体を離すと、眠たげに目をこするトッティが。

トド松「――あれ、トトコちゃん大丈夫? 何かされてない?」

カラ松「起きたか、トド松。問題が起きる前に止めたよ」

トド松「本当!? あぁよかった……」

トド松くんは、ふにゃりと笑うと私の頭を撫でる。

トド松「大丈夫、僕の側に居ればいいからね」

そして、私にだけ聞こえるように小さく囁いた。
すると、何故か震えが止まり、落ち着いてくる。
優しいなぁ、トッティは。
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