第6章 免許2
「はっあー!……なんであそこで行っちゃったんだろ…」
渋「イッちゃった?」
突っ込む声もなく、すばるがヒナに叩かれた。
大「そんな落ち込むなって〜バナナ食べる?」
大倉の軽い嫌がらせにいつもはノリツッコミをするけど、今はその気力すらないようで無言で霄が首を振る。
本免の結果は、
『不合格』やった。
原因は『信号無視』
いっぺんは止まってたんやけど、『行けるかも』で行ってしもうた。本人いわく、練習中によく「今のは行けた」と言われていたところで、悩んだ末に行ってしもうたらしい。
よって不合格。
村「まだ企画続けれるんやから喜べ!」
「ヒナちゃん、ポジティブすぎ…」
ヒナは常になんでもポジティブやからな。
しゃーないな…。
安「まぁまぁ…今誰も車持ってへんから練習付き合ったりは出来んけどロケのときとかにロケバス乗せてもろたときに助手席座らしてもろたら?そういうのもすこしは良い感覚に繋がるんとちゃう?」
錦「いっぺん講習受けてからまた本免にリベンジやろ?あんまし時間ないかもやけどやらんよりマシやろ!そうせえ!」
「うん…」
「まぁ焦らんと、ゆっくり行こや。」
「けど……落ちれば落ちるほど、お金、かかっちゃうやん…そういうのでお金かけさしたくないねん。どうせお金かかるんならライヴのセットとかでかけたいやん…番組とライヴ違う言うても嫌やねん」
丸「そこ考えてたん……そうやなぁ、ライヴの方にお金かけたいなぁ。けど番組とライヴはお金出すとこがちゃうからなぁ」
ま、丸、なぜそこを追求すんねん……!
「せ、せやけど!嫌なんやって!番組やって、わたしらだけの番組とちゃうやろ?他のタレントさんもおるのにわたしのことで沢山は費用かけたないやん!もしこれが悪い噂に繋がったら…」
「悪い噂て?」
「関ジャニ∞は自分らの番組でもないのに番組費用めっちゃかかってる、さすが関西人やなぁ、がめついわあ、とか…」
俯いて、手をもじもじとさせながら言うた。
「っぶふ!」
「?!何笑うてんの…」
思わず吹き出してしもうた。
「やって、そんな噂まで考えてるとか笑えるやんけ」
ほかの同年代の奴らに遅れをとった俺らやけど、いつでも自分ららしく行こうと決めた。