第2章 ひとつめ。
side 十四松
名無ちゃんが笑った!
笑ってくれたっ!!
あんまり嬉しくて写真撮ろうかと思った!!
あ。
最近トド松に教えてもらって、おれら兄弟もスマホ使えるようになったんだ!
でんわだい?
あはは、おれまだ食ったことないや。
デカパン博士の研究所から家まではまあまあ離れてるけど、後ろから一松兄さんに追っかけられてたからすぐ着いた。凄いね一松兄さん!
ガラガラっ
十四松「たっだい満塁ホームラン!!」
チョロ松「あ。おかえり十四松。
そんなに急いでどうした?」
十四松「一松兄さんの本音聞きたいからエスパーニャンコ探してる!」
チョロ松「は?
一松の本音?・・・って言うか、エスパーニャンコなら家に居ないぞ?」
十四松「えー、居ないの!?」
チョロ松「お。一松。
・・・ってお前なにそんな鬼の形相してんの・・・?」
ガッ
十四松「いだだだだだ!
ギブギブ!一松兄さんギブっ!!」
一松「・・・・・・」
エスパーニャンコ居ないみたい。
チョロ松兄さんからそれを聞いた時に、遅れてやって来た・・・て言うかおれを追いかけて来た一松兄さんに捕まって無言でサソリ固め決められた。
凄いね一松兄さん!て言うか痛い!!
おそ松「おーおー、何。お前ら玄関でプロレスやってんの?」
チョロ松「おそ松兄さん。
いや、僕もよく解らないんだけど・・・多分十四松が一松になんかしたんじゃない?」
おれの骨がミシミシ聞こえかけた時に、チョロ松兄さんにツタ出して助けてもらった。