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【おそ松さんR18】君がため

第36章 君がくれる口づけは《カラ松END》




それを分かっているのか、カラ松くんは、なかなか肝心なところに触れてくれない。

下も、上も。一番気持ちいいところを避けるようにして、愛撫する。

わたしは、じれったくて、身体をよじった。


カラ松「どうしたんだ、さくら。腰、動いてるぞ?」

「…ん、う……っ、あ、だって……そんな触り方……っ」

カラ松「どんな触り方?」

「そんな……焦らす…みたいにっ……」


身体が勝手に動いてしまう。

もっと欲しい、もっと気持ちいいところを触って、と、わたしの身体が言っている。


カラ松「…とんだ淫乱だな」

「んんっ……ちが…」

カラ松「さくらをそんな淫乱にしたのは、誰なんだ?」

「誰って、そんなの…っ」


カラ松くんは、わたしの太ももを、つー、と舐めて、にたりと笑った。


カラ松「なあ。正直、誰が1番上手かった? 誰とのセックスが1番気持ちよかった?」

「えっ……」

カラ松「やっぱり一松? さくら、潮ふいてたもんなあ」

「……っ!」


うそ……

カラ松くん……あのときも見てたの?


カラ松「それとも、1番優しく抱いてくれたトド松? あ、さくらはドMだから、いじめてくれるチョロ松のほうが良かった?」

「……っ」


カラ松くんは、声をあげて笑う。

その瞳は、光を完全に失っていた。

これが……カラ松くんの本性なんだとしたら……


「カラ松くん……ごめんなさい」

カラ松「…ははは、なんで謝るんだ?さくら」

「わたしは……みんなに優しくて、いつだって自分のことよりもみんなの幸せを1番に考えてて……そんなカラ松くんが好きだったの!」

カラ松「……」

「これが……本当のカラ松くんなの? 優しいカラ松くんはどこに行ってしまったの……っ?」


止められなかった。

気がついたときには、わたしの目からは涙が止めどなくぼろぼろと溢れていた。


カラ松くんは、笑うのをやめて、そんなわたしをじっと見つめている。


「か、カラ松く――」

カラ松「……そうか」


わたしの言葉をさえぎるようにして、カラ松くんが呟く。


カラ松「さくらは、もう俺のことが好きじゃないんだな…」


様子がおかしいカラ松くんに、頭の中で警笛が鳴り響く。

でも、もうどうすることもできない。


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