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【おそ松さんR18】君がため

第36章 君がくれる口づけは《カラ松END》




カラ松くんの唇が、わたしの鎖骨あたりを吸い上げ、ちゅ、ちゅ、と赤い花を咲かせていく。


カラ松「……俺が今までどれだけ我慢していたか、知ってるか?さくら」

「が…がまん……?」

カラ松「そう。他の兄弟たちが、さくらを掻き抱いて、さくらもそれに応えて……そんな光景を延々と見てきたんだ。さくらは……さくらは俺のものなのに」


カラ松くんの歯が、がりっとわたしの胸元を噛んだ。


「いっ……!」


あまりの痛みに、思わず声をあげる。

と、カラ松くんは、わたしの顔を覗き込み、血のついた口でにんまりと笑った。


カラ松「……だけど、これからはもうそんな思いをすることもないんだな。さくらのここも…ここも…ここだって……ぜんぶぜんぶ俺だけのものなんだ」


カラ松くんは、そう言いながら、わたしの胸、お腹、そして下腹部へと唇を滑らせていく。


尋常じゃない恐怖がこみあげてきて、身体がカタカタと震える。


この人は……もう、わたしの知っているカラ松くんじゃない。

カラ松くんは、こんな顔をしない……

こんな、狂気に満ちた顔を……鋭い光を宿した瞳を……悪魔のような笑い方をしたりしない。


……わたしが、

わたしがカラ松くんを狂わせてしまったの?

わたしのせいでカラ松くんはおかしくなってしまったの?


「カラ松くん……っ」


耐えきれず、カラ松くんの名前を呼ぶ。


お願い、カラ松くん、戻ってきて……

いつものカラ松くんに、戻って……!


カラ松「…どうしたんだ、さくら」

「わ、わたしが悪かったの……ごめんなさい……でも、わたしが好きなのはカラ松くんだから……だから……」

カラ松「だから、ここから解放してほしい、って言いたいのか?」

「うん……」

カラ松「…はは、さくらは賢いな。そんなふうに泣きそうな顔をすれば、俺がさくらの言うことを聞くって、ちゃんとわかってるんだな」


カラ松くんは、優しく微笑んで、わたしの髪の毛を撫でた。

しかし、その瞬間。



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