第5章 太陽と海と私たち
私と春陽が付き合いだして3ヶ月頃。
暑さもしだいに増していって、いわゆる、夏がやってきた。
そして、今日もまた、春陽は私の家に遊びに来ていた。
「あつーい!」
私は、アイスを片手にそう叫んだ。
「もう7月の終わりだもんね。あ、そうだ今度海に行こうよ」
春陽の少しうきうきした顔。
かわいい。
「海?海!!行こう!!」
私は立ち上がって喜んだ。
座って食べてと怒られた私は、莉奈の事を思い出す。
そういえば、莉奈には春陽と付き合うって言ったものの、生では見てないし…あ!そうだ!!
「ねぇ!私の友達も誘ってWデートしよっ!」
「楽しそう!それじゃあ健と那月ちゃんも誘ってみたら?」
「そうだね!たくさんいた方が楽しいよね!」
そうして、私は莉奈と那月と海に行こうと約束した。