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貴女の血を【R18】

第3章 桜散る



「あ…はい。だからその、その子に話しかけられたりしても、血吸ったりしたらヤだなって…」

「あーはいはい。で、それだけ?」

「え…っと、まぁ…」

「僕は、そんな簡単に人間の血を吸ったりしないから。…あと、なんか勘違いしてるみたいだけど、僕が連絡先教えたのは、僕が吸血鬼だってこと君が知っている以上、君にいなくなられたりしたら困るから教えただけ。バラされたりしたら困るからね」

「……ごめんなさい」

「あと、期待されても困るから言っておくけど僕には彼女いるし、そういう感情一切ないから。ただ、僕の秘密がばれた以上こうするしかなかったってこと。じゃあ」

そう言って電話を切られた。

何でだろう。涙が止まらない。


桜が散ったように、私の心も散ってしまったようだった。
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