第3章 桜散る
「あ、ねぇそっちの大学はどんな感じ?」
話題を切り出したのは莉奈だった。
「う〜ん、普通?特に何もないかな。講義は全然おもしろくないし」
「あはは、なにそれ。私も講義は眠くなるかな…あっそうあのね……私の大学に…」
莉奈は大きな目をさらに大きくして私の事を見つめる。
「あのカフェの店員さんがいました〜!!!!」
「あ、へ…へぇそうなんだ〜羨ましいなぁ…」
棒読みになってしまった。
にしても、どういうこと?ちょっと意味わからない。
「あれ?なんかもっと喜んでくれると思ったのに〜」
莉奈は口を尖らせて、少し残念そう。