第4章 リョー兄と一緒。
「神尾、やめておけ」
「でも橘さん、なんもしてないのに怖がられるなんてイヤっすよ」
だからって、顔を近づけてこないでよ~(。>д<)
「スズナ、大丈夫?」
「う~、リョー兄…」
リョー兄の優しい声を聞いた私は、泣きそうになってしまった。
「あーあ、無理すんなって…」
そう言って私の頭を撫でるリョー兄。
やっぱり、リョー兄がいると落ち着くな…
「ほら、あいさつしな?」
そう言うと、リョー兄は不動峰の人たちの前に私を立たせる。
「大丈夫だから、な?」
「う、うん…」
リョー兄に返事をすると私は、不動峰の人たちの方を向いてあいさつをした。
「え、えっと…青学テニス部の…マネージャー…の越前スズナ…です。よ、よろしく…おね…がいします」
「ああ、よろしくな。俺は、不動峰テニス部部長の橘桔平。さっきは、悪かったな?」
「い、いえ…。私も…わ、悪かっ…たので…」
そう言うと私は、リョー兄の後ろにまた隠れた。