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ホテルの事情[R18]

第9章 愛初〈 BL 初恋  未練  etc...?連載中〉



ーーーでもこの痛みを隠し通したいのは、晶と距離を置きたいからじゃない‥。むしろ、今も安心しきってしまったから‥

ーーーどんな秘密を僕が抱え込んでいたとしても、彼には隠しきれてしまうんだ。

途端に肩の力が抜けてきた。

「……晶ってさ、」

「何?もしかして頭も痛くなっちゃったの?何か冷たいものーーー」

と、僕の頭を冷やすものを持ってこようとしてくれた晶を、僕はぴっと引き留めた。

僕のために動いてくれた彼が愛おしくなって‥

ーーーまだ側にいて‥

ただ一瞬でも、側にいて欲しくなってしまった。

「1番人が傷つきそうな事には、踏み込まないんだね‥」

「ーーじゃあ、踏み込んでもいいの?」

晶は急に、口角をあげて薄く笑った。身を乗り出してくる。

「!?えっ...」

目線の先に、すぐ晶の瞳があった。

「良かった、やっぱ頭とか痛くなったわけじゃないよね。ただ俺の発言に動揺してただけでしょ?」

「!ど、動揺って...」

「俺の事好きなんでしょ?あんな絵画集見てるくらいだし」

ーーー!!!!!!!

ピク..と、僕はスイッチが入ってしまった。「...はぁ..?」

「本屋であの絵画集見たけど、そーいう、男性の際どい絵ばっかだったし...」

「な...」がたがたと震える。歯がゆい。「そーいう気持ちで観てたんでしょ?」

晶の冷たい目。その目のまま、両腕を掴まれる。

「違うッ!!」頭がかぁっとなった。

「僕...僕は...」

だけど、晶と目を合わせられない。

「神秘的なものを感じてるんだ!!僕は、芸術品に、そんな下劣な感情を持ってなんか...っ!!」

体の熱で、うっすら涙が滲み出る。

ーーーやめろ...「正直、それ以外に何かあるの?」冷ややかに晶は笑う。「ある...っ!!君が、そんな事、言うような、..奴だったなんてな...!!」

青白くなった皮膚の、絵の中の彼ら、裸体とは、筋肉とは、人類が最も惹かれる芸術品、神聖なものでしかない、それ以外は、何も「図星みたいだね」

あろうことか、流れ落ちた涙を彼は舐めとったのだ。

「ッ...っ!」

びくっと、僕は肩を震わせる。

「ねぇねぇ、なんでその"芸術品"に舐められて反応してるの?」

腕を、振り払えない。

「反応してなんかっ..「じゃあ何であの時も、俺の背中見続けてたの?」
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