第9章 愛初〈 BL 初恋 未練 etc...?連載中〉
「BLとか、こういうの光くん好きだったりするん?」
ドキーーッとして、スマホを床に落としてしまった。
ーーガシャンッ!
「えっ、あっ、ち、ちがっ..」
顔を見られまいと、スマホを拾おうとあせあせ前に屈んだ。
「おっと大丈夫?」
晶の方が先に、スマホを拾いあげてくれた。至極スマートに。
ーーーやっぱりこいつ、いちいちかっこいいよな...
「BL好きな女子って結構たくさんいるよねーBL好きな男子は腐男子っていうんでしょ?」
朗らかに無邪気に晶は笑いかけてくる。
「え、あ、う、うん...僕も.......そう、かな...」
ーーーここは、南の言ってくれた案に乗らないと...!
折角ここまで話題を持ってきた意味がなくなるので、質問に否定しなかった。一度しようとしたけど。
ーーーたまーに僕も、少女漫画代わりにBL読むくらいで、実は詳しくはないんだけど..
BL漫画より、絵画集を見る時間の方が圧倒的に長い。
「へぇーBLってやっぱ面白いの?」
意外に、晶はこの話題に食い付いてきた。
「面白い...というか...」
返答に困ってたら、指がずれて広告をタップしてしまった。
「あっ...!」
『はぁはぁ...俺はあなたが好きだ...!!』
『俺も..!愛してる...!』
BLドラマの広告動画が、再生されてしまったようだ。
「!!!」
濃厚なキスをする俳優2人の演技に目を丸めつつ、汗ばんだ指ですぐに再生ボタンを止める。
「ご、ごめん...」
蚊の鳴くような声で、僕は俯く。
「わーすごーい、結構際どいシーンだったね」
こんな時も、あっけらかんと笑ってみせるのが晶だ。
「こーゆうの好きなの?」
更にドキッとした。
「あ、あ.....あ.....」
最早、肯定するのに精一杯だった。
「へぇー?」
すると、何を思ったのか...晶は顔色を変えて口角をあげてきた。
「ねぇ光くんから見て、俺はどっち側なの?この動画で、覆い被さってる方か下の方なのかさぁ」
!!
目を大きく見開く。
ピク、と下半身が反応するのを感じる。
「は、はは...晶何言ってるんだ...?」
「えーだって気になるじゃーん、腐男子目線では俺どっち?」
僕を揶揄うためになのか無意識なのか、晶はグイグイと体を寄せてくる。