第9章 愛初〈 BL 初恋 未練 etc...?連載中〉
ーーーパン!
「だろうと思ってたよっ!」
南はひとつ、大きく手を叩いていた。
「え...?」
頭を下げ、部屋のベッドの上で正座してたら南がにぱっと笑った。
「ひかるくん、僕が彼氏できたんだぁって言った時ね...なんか微かに同類のニオイしたんだよねー」
南はふざけて僕に鼻を近づけてスンスンしてくる。
「そ、そうなのか..?」
「恋人ができたって聞いて、光くんが自分のことのように喜んでくれたのも...僕の気持ちわかるのかな〜とか」
ーーー僕は今、高橋晶とのアレコレを弟に正直に打ち明けていた。
彼と進展するにはどうしたらいいか、ヒントを貰おうと頭を下げていたのだ。
「それでありがとう、やぁん僕照れちゃうーって言っちゃったんだね!にゃはは!」
「わっ、笑い転げてないで教えてくれないか!」
僕は至って真剣に弟を見据える。
「いいよー?いっぱい笑わせてもらったしねーっ」
南は笑い涙をふいて、やっと僕に向き合ってくれた。
「その男の子って女の子が好きなんでしょ?じゃあ正攻法でいってもどうにかなる事はないかなー」
「う...、ま、まぁそうだよな」
「でもね、光くんやぁん♡とか言えるならさーいっそそういうキャラでアプローチしてみたら?」
僕は目を丸めた。
「あのキャラで、アプローチ..?」
「そう!二人っきりでふつーに休日遊んだりした時にさー例えばだよ?ネットでBL映画の広告を間違えて開いたフリして、相手の反応伺うの..で、それとなくえっちな流れに誘うの!」
「い!いきなりか..!?」
弟、南の大胆な発言に赤面すると、ちっちっちと人差し指を揺らしていた。
「恋愛感情は持たなくても、男の子同士でするの興味ある人はいっぱいいるみたいだよぉ?」
南は、今の彼氏をゲットする時を再現するように、僕にねっとりと近づいてきた。
「う..でもそんなのは南の統計だろ..」
「まぁ、イヤだったら光くんの好きなようにアプローチすればいいよぉ」
ーーーと、
いう訳で。
「うわー、最近BLのドラマとか流行ってるよねー」
「あ、ああ...」
なんと、弟の南から教わったヒントを僕は実行していたのだ...!
ーーーうう...晶の家に遊びにきて広告見せるまでは良かったけど...まさか晶から広告に触れてくるなんてな...
「もしかしてさ..」
