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ホテルの事情[R18]

第9章 愛初〈 BL 初恋  未練  etc...?連載中〉



初恋の男は、もっとキョトンとした。

ーーー知ってたよ..知ってた...!!

顔が熱くなっていくのを感じる。

「あの...い、いや...冗談...、で....、今の....は.......」

フラフラする想いで頭を抑えたら、初恋の男は「ふはっ」と僕の顔を覗き込む。

「おもしろ、光くんすごいね」

道化を演じきれず、ついに僕は顔をそらした。

ーーーおもしろ。

脳内で、言葉が反芻する。

「冗談でも、やぁんとか言うタイプなんだー意外」

どんどんと恥ずかしさが襲ってくる。

ーーーうぅう南!次の一手が分からないぞ僕は...ッ!僕の思うあざといっていうのがこういうイメージしかないからわからない!

「そうだ光くんさー、俺の名前は知ってるよね?」

本気で僕を面白がり始めたらしい。

「え、勿論...」

一旦、僕は息を吸い込む。
そして口を開いた。

「高橋晶(あきら)...だろ?」

...それからというもの。

「おはよう光くん!」

晶が手を上げて、校門に颯爽と現れる。

「お、おはよう...晶..。というか、もうくん付けしなくてもいいよ..僕は晶呼びなのに」

短期間で急速に距離を縮めた僕たちは、あっという間にいつも一緒にいる間柄となった。

「えー光くん呼びが心地いいんだよね俺は」

「なんだそれ...」

例えば、

移動教室の最中とか。晶の手に僕の手が触れてしまいそうになって、気づかないふりして何度上手く避けてきた事か。

「〜〜それでさー光くん、その幼馴染の女の子と疎遠になっちゃってね」

そして僕たちはいつの間にか、深い雑談をするようにもなっていた。

「ふうん...ほんとうは、少し好きだったんじゃないの?その女の子の事が」

すると、晶はこちらを振り返って軽く笑ってみせた。

「妙な事言わないで!って言いたかったけど...たしかにそうかもね」

窓際に寄って、晶は空を見上げた。

「彼女目線、俺とはワンチャンあるかな?でもナシより、みたいに思ってたんだよきっと」

「..ふぅん?」

僕の肩をポンと叩き、晶は自分の席へと去った。

そんな晶の背中を、僕は見つめ続けてた。

そんな僕の視線に気づいた、晶に気づかずに...。

ーーーやっぱり...晶の恋愛対象は女性だよな...でも僕...やっばり...晶とは友達以上の関係になりたい...

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