第9章 愛初〈 BL 初恋 未練 etc...?連載中〉
ーーー 一方その頃。
トトトトトト、トトトトトト...
「うふふン..♪」
ラブホのようでラブホじゃない、とあるホテル内。
その男ーーーところどころ姫カットにエクステの前髪、ほぼ糸目の彼はスマホをいじっていた。
カウンター人は、とりあえず今日も仕事をサボっている。
「てんちょーーーッッンッ♪」
間延びした大声で、呼びながらカウンター人は背伸びをする。
すると、廊下を掃除していた店長がピクリと反応した。
「どうした?何か起こったのか?」
モップ片手に、店長がやってくる。
「早く早くンーーッ♪てんちょン遅いンーッ」
スマイルのまま、彼は店長をぱんぱんぱん!と手を叩いて急かした。
「君ねぇ...上司への態度ってものがあるんじゃないのかい?」
妙齢の店長は、ヒクヒク顔を引き攣らせながら走ってくる。
「てんちょン見て見てン!!」
それに構わずグイグイと自分のスマホの画面を見せる。
「どうしたんだ?ゲームの画面のようだが..これは何だ?」
店長は、スマホの画面に真剣な眼差しを向けた。
そんな店長横目に、カウンター人は更にスマイルを濃くさせる。
「素材全然ドロップしないン〜ッ!てんちょンがあと素材集めしてくれないン〜〜?」
ぷちっ、と店長の堪忍袋の緒が切れた。
「ただゲームしてただけじゃねぇかッ!!!ふざけるなくそ新人野郎ッ!!!」
「ぷぷぷンーー♪またいつものてんちょンに戻ったねンっ!というかねンー」
話聞いてんのか、定時まで没収だからな!とスマホを強引に奪い取る店長をよそに、カウンター人は椅子に座り直した。
「てんちょン、ボクをまだくそしんじんやろーって呼んでるのン?」
「はぁ?今の態度はクソ新人野郎だろうが...」
「10年前位なのにン?」
ピシ、と店長は固まる。
「はぁ..?」
「この小説が連載開始した(※)のがだよン!ボクなかなかベテランじゃないン〜?ぷぷぷ♡」
何がそんなに愉快なのか、彼は口元を抑えてぷぷぷしている。
「しょうせ..?れ、れんさい...?「まぁそれはいいやン♪でもそろそろくるんじゃないかなンッ」
?だらけになってる店長を置いてけぼりにして、彼は話を進める。
(※更新時2026年5月8日)