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僕の大型鰐

第1章 出会い


「緋色。」
「ハーロート・シャルラ。気軽にシャルって呼んで」
「…ハーロート。てめぇの歳についてはこの際認めてやろう。だがな…
なぜてめぇはここへ来た?よりによってこのおれのカジノへ。」
「…せめて名前で呼んでよ」
「質問に答えろ」

シャルラは観念したように目をつむって、背もたれに体を預けた。
「新聞でお前の記事読んだから、来た。七武海とはいえ海賊のくせに英雄と崇められるような男が、どんな野郎なのか気になって。」
クロコダイルはシャルラの目を見つめて静かに言った。
「それだけじゃねェだろう。目的を言え」
「………」
シャルラは黙ったが、それは言っていいものかどうかと思案する沈黙だった。元々気の長い方ではないクロコダイルからの無言の催促に、しぶしぶシャルラは口を開いた。
「すっげぇ好みだったんだよ」
「……あ?」
「新聞で見たクロコダイルの写真、すっげぇ好みだったんだ。こんなおれ好みのやつがいるなんて思わなかった…。何が何でも会わなきゃって思って来たんだ。で、今日会って余計に惚れた。」


唖然として何も言えないクロコダイルを置き去りにして、シャルラは続ける。
「目的は、って聞かれると難しいな。とりあえず……」
シャルラは立ち上がり、クロコダイルに深々と頭を下げて叫んだ。


「好きです、付き合ってください!!!」
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