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【医療】Leben 〜レーベン〜 <修正中>

第7章 戸惑う心


「IDつけて」


藤代のユニホームを見てIDをつけていないことに気がつく。
そんなに細かいことを言うつもりはないけど、身分証明になる物がないのは困る。


「わ、ホンマや。忘れてた」


慌ててポケットから取り出したIDをつける藤代。


「水原、神那さんに扱かれてるん?」
「まだ全然教わってないです」


教わるという考え方が甘い。
そんな甘い考え方じゃいつまで経っても成長しない。
自分から動かなきゃ何も変わらない。


「ふーん、そうなんや。
あ、俺の席ってどこなん?」
「神崎の隣、フェローの前。
荷物が全く置いてないから分かるでしょ」


明らかに使用感のない机が1つだけある。
ステーションの机は3つずつ2列に並んでいる。
入口に近い方から近藤、神崎、藤代。
その向かいに恵、私、フェロー。


「んー、分かったわ」


その机にあらかじめ段ボールで送っていたものを並べる藤代。


「そういえば神那先生と藤代先生は知り合いなんですか?
凄く親しげにお話されてますけど」


そういえば話していなかったな。
まぁ話したところで何か変わるとは思えないけど。


「んー、まぁな。
神那さんは俺がまだフェローやった時の指導医なん。
俺の先生やで。
そんで俺もフライトドクターの資格持ってるんや」
「えっ、藤代先生もフライトドクターなんですか!?
そんなこと一言も言ってなかったじゃないですか!」
「まぁ、あえて言う程のことでもないしなぁ」
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