• テキストサイズ

薔薇と向日葵

第16章 発覚


翌朝、アラームの音で目を覚ますと、物凄い倦怠感と目眩に襲われた。

「…熱、計ろ…。」

枕元に置いておいた体温計で熱を計ったが、相変わらず微熱だった。

「なんでこんなに怠いんだろ…。」

今日は病院に検査結果を聞きに行く日だ。
学校は…休もう。

私は徹に電話をかけた。

「…はい。」

寝起きなのか、いつもよりも更に声の低い徹。

「徹、おはよう。起こしてごめんね。」

「…平気。どうした?」

「なんかね、体が凄い怠くて…目眩もいつもより酷いから、今日学校休むね。」

「…今行く。」

そう言って徹は電話を切った。

私は玄関に向かい、チェーンを外して鍵を開けた。

直後、玄関のドアが開いた。

Tシャツにジャージ姿の徹が立っていた。
低血圧のせいかお世辞にも顔色が良いとは言えない。

「…大丈夫か?」

「うん…ていうか、徹の方が大丈夫…?」

「俺は毎朝こうだから…。」

「そっか…。」

徹を部屋に入れると、ベッドに横になるように言われてそうした。
/ 280ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp