第16章 発覚
翌朝、アラームの音で目を覚ますと、物凄い倦怠感と目眩に襲われた。
「…熱、計ろ…。」
枕元に置いておいた体温計で熱を計ったが、相変わらず微熱だった。
「なんでこんなに怠いんだろ…。」
今日は病院に検査結果を聞きに行く日だ。
学校は…休もう。
私は徹に電話をかけた。
「…はい。」
寝起きなのか、いつもよりも更に声の低い徹。
「徹、おはよう。起こしてごめんね。」
「…平気。どうした?」
「なんかね、体が凄い怠くて…目眩もいつもより酷いから、今日学校休むね。」
「…今行く。」
そう言って徹は電話を切った。
私は玄関に向かい、チェーンを外して鍵を開けた。
直後、玄関のドアが開いた。
Tシャツにジャージ姿の徹が立っていた。
低血圧のせいかお世辞にも顔色が良いとは言えない。
「…大丈夫か?」
「うん…ていうか、徹の方が大丈夫…?」
「俺は毎朝こうだから…。」
「そっか…。」
徹を部屋に入れると、ベッドに横になるように言われてそうした。