第1章 ☆徳川家康☆ ~幸福な道~ /連載中
綾の息があがり弓を持つ手もだいぶ震えている。
泣いて辞めたいというまでやらせようとしていたのに意外にしぶとい。
―――スタッ
よろよろと飛んだ矢が的の隅っこに遠慮がちにあたる。
- あ、当たった
『家康さん!!! 当たりました!!!!』
綾が振り返り俺に飛び込んできた。
何その顔。 ふにゃ、ふにゃ・・・。 飛び込んでこないで。
『あ、ごめんなさい・・・うれしくて!!!!!!』
そういって綾はより一層おれに笑顔を向けてきた。
『見ればわかるでしょ』
聞いてる?
一人で騒いで、ほんと、、、おおげさ