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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第20章 未来への扉



事務所にもどってスマホを見ると
着信が残ってる。


夏希?


急いで履歴を見ると


…クロだった。


なんだろう?
俺からかけ直すと、すぐに繋がった。

『もしもし、クロ?』

『よ、久しぶりだな。』

『だな…着信、なに?』

『なんか、俺に相談したいこと、ない?』

『え?』

『だからぁ、
"恋のレスキュー隊"に相談したいことは
なーいでーすかっ?』

…あ…

多分、夏希がクロに相談したんだ。
ここが、突破口になるかもっ。

『相談したいこと、ある!
あるあるある!相談、のってくれ!』

『いいよ~。』

『今、時間、大丈夫?』

『なになに、そんな長くなる話?
いいよ、俺、超 ヒマだから。』

『あのさ、』

『ん?ん?どしたどした?』

『俺さ…腹減って死にそうなんだ。』

『はぁっ?知るか、そんなの。
そこらでなんか買って食え!
恋のレスキュー隊に、飯の相談、すんな!』

『違う、相談したいのは飯じゃない!
今から会って飯、食いながら話せないか、
ってこと!』

『なぁんだ、驚かすなよ(笑)』

『クロに飯の相談なんかするわけねーじゃん(笑)
じゃあ、一時間後、どう?』

『いいよ。じゃ、あとでな。』

プツリと通話が切れたスマホを見つめる。


言っておくけど、
クロに相談もちかけた夏希のこと、
ヤキモチ妬いたりする気は
さらさらない。


むしろ、ひとりで抱え込まずに、
クロに声をかけたこと、エライと思う。
クロなら、絶対、
プラスになる言葉をかけてくれる。

俺は…出来なかった。
何を、どう相談したらいいか、
それさえわからなかったから。

今でも何をどう話すかなんて
まだまとまらないけど、

クロなら、
俺の気持ち、
拾って、繋いでくれる。

頼りっぱなしで悪いけど…

とにかくクロに、
"恋のレスキュー隊"に(笑)
話してみて、何かヒントを…
夏希とうまくやっていくヒントを

探す。


絶対に。

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