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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第14章 祝福の拍手



『だから、山口、俺からの頼みだ。
早瀬を幸せにしてやってくれ。
お前なら、
あいつのオヤジさんも納得するだろ。』

『…でも、それ以前に、
早瀬さんが、
俺を選んでくれるかどうかっていう問題が…』

『大丈夫だよ。
意外かもしんねーけど、
早瀬は、滅多に
自分から人を誘わないヤツなんだ。

あいつ、モテるだろ?だから、
誘われることには慣れてるけど
自分から人を誘うのが苦手でさ。

よっぽど
自分をさらけ出せる相手だと思わないと
自分から誘わねーんだ。

山口、あいつと二人で
出掛けたことあるんだろ?』

『はい、何度か…』

正しくは、何度も、だけど。
さすがに、寝た、とは、言えないけど。

『山口から誘うことはなさそうだから…
ってことは、早瀬から誘ってきたんだろーよ。

大方、ドライブ連れてって、とか
飯食いにつきあって、とか…

あいつ、ああ見えて
すごく寂しがりやだからな。

きっと失恋引きずって、
キスくらい迫られたんじゃねーか?

もしかしたらもう、
その先まで済んでんのかもしんねーな。

なんにせよ、
あいつが自分から誘ってきたんだったら、
もう、十分、心、許してるよ。

あとは山口、
お前の気持ちを伝えるだけだ。』

…早瀬さんのこと、
全部、お見通しなんだな。

聞けば聞くほど、
俺の入りこむ隙間なんて、ない気がする。

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