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銀魂 - 雪月花 -

第117章 シルバーアクセサリーは温泉で黒くなる。


それから約一時間後、葵咲の宿泊部屋。


葵咲「ん…。」


虚ろに目を開く葵咲。頭がぼーっとする。葵咲は頭を摩りながらゆっくりと起き上がり、目を細めた。
葵咲が起き上がった隣には土方の姿がある。


土方「目ェ覚めたか?」

葵咲「ここは?…あれ?私・・・・。」


まだ頭が働いていない。ここが何処かも把握出来ていない。なおもぼーっとしている葵咲を見て、土方が かいつまんで状況を説明する。


土方「お前あの後 のぼせて倒れて…。」

葵咲「・・・・っ!?」


そうだ、はっきりと記憶が蘇って来た。女湯で土方と遭遇した矢先、お登勢達が訪れて温泉の奥へと身を隠した事。
土方が来るよりもずっと前から温泉に浸かっていた葵咲は、すっかり湯に中てられてのぼせたのだ。

その事を瞬時に理解した葵咲は、バッと自らの衣に目を落とす。そして自分が浴衣を着ている事に関して土方を問い質した。


葵咲「なんで私浴衣着てんの!?土方さん、まさか…!」


状況から判断するに土方が着せた、という答え以外見付からない。という事はつまり、自分の裸を見られたという事である。
葵咲が何を言いたいのか分かった土方は慌てて言葉を返す。


土方「見てねぇ!見てねーよ!!」


ホントは全部見た。
でもそんな事は口が避けても言えない。
葵咲は断固としてイエスと言わない土方に対し、自らが思う土方が見たであろう状況証拠を述べる。


葵咲「じゃあ何で浴衣着てんの!?」

土方「いやそれは…」

葵咲「土方さんの嘘つきィィィィィ!!」

土方「人の話を聞けェェェェェ!!」


事情を説明しようとする土方に、葵咲は話す隙を与えず、オロオロと両手を顔で覆って泣き崩れる。そんな葵咲を土方は怒号の一つで嗜めた。
土方の言葉を聞いて葵咲はおずおずと顔を上げる。その様子を見て土方は目を瞑り、ガシガシと頭を掻きながら一つため息を吐き出した。


土方「あの時あの場にからくり家政婦が来て、あいつがお前の身支度してくれたんだよ。嘘だと思うならあいつに聞け。」


これは本当。
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