第117章 シルバーアクセサリーは温泉で黒くなる。
一人の死者も出さずに肝試しは無事終了してお開きに。
葵咲は自分の気持ちを落ち着かせる為にも温泉へと来ていた。湯船に入り、口元まで顔を潜らせる。
(葵咲:短英さんがあんな事言うから…。さっきから頭の中がぐるぐるする…。)
自分の気持ちは認めざるを得ないが、まだ迷いがある。葵咲は湯に浸かりながら、ぼーっと考える。その時、ふと脇腹の傷が視界に入った。
葵咲「!」
そして葵咲は傷を摩りながら少し哀愁漂う顔を浮かべて想う。
(葵咲:傷…。まだ残ってる。強い念を込めてつけられた刀傷は、その強い念が晴れない限り消える事はないって“るろ剣”で言ってたっけ…。)