第116章 手が届かないよりも、手の届くのに触れられない方が辛い。
万事休すか。この場で呪い殺されるか、良くて戻った後に打首獄門。そんな己の最期を予期し、覚悟を決めた銀時の元へとヅラ子が何かを投げ込んだ。
ヅラ子「銀時!これを使えェェェェェ!!」
銀時の足元に転がって来たのは、ステファンのぬいぐるみ。ダークギャザリングでお馴染み、悪霊を閉じ込めた身代わり人形のようだ。カタカタと微動する人形を見て身代わり人形だと察した銀時はすかさずツッコむ。
銀時「なんでお前が身代わり人形持ってんだァァァァァ!!」
だがそんな銀時のツッコミに対し、ヅラ子は平然とした態度で腕を組みながら言葉を返す。
ヅラ子「身代わり人形じゃない、ただの人形だ。」
銀時「それ何の役にも立たねーだろうがァァァ!!」
カタカタと震えているように見えたのは、単なるぬいぐるみの機能だったらしい。尻尾等を引っ張るとブルブルするアレである。
今度こそ本当に万事休すか。そう思って目を瞑る銀時の前に、今度は土方が何かを放り投げた。
土方「万事屋!これを使えェェェェェ!!」
銀時「!」
銀時の目の前に転がり込んできたのは、マヨネーズのボトル。それを見た銀時は当然の事ながら言葉を失う。だが土方はドヤ顔でそのボトルの説明を始めた。
土方「特級呪具『魔夜禰威逗(マヨネィズ)』だ。」
銀時「そうだね。これは紛れもなく呪具だね。呪い以外の何物でもないよ。そもそもオメーが呪われてんだよ。」
土方「ちょっとは否定しろやァァァァァ!!」
愛用マヨネーズが普通に呪い扱いされるされる事に土方はご立腹の様子。一体何て答えれば満足したのか。難しい年頃の女子のような土方に銀時は呆れ眼だ。
そんな茶番を繰り広げていると、スタンドとなった将軍が銀時に襲い掛かる。
茂々「がぁぁぁっ!」
銀時「くっ!」
ギリギリのところで攻撃を交わし、将軍の本体をスタンド将軍目掛けて投げ飛ばす。何とかスタンドを将軍の身体へと戻した。元に戻った将軍はその勢いで意識を失い、その場に白目をむいて倒れ込んだ。
茂々「・・・・・。」
銀時「な、何とか戻った…。」