第116章 手が届かないよりも、手の届くのに触れられない方が辛い。
なんとかブリーフ3+将軍からの追送を振り切った銀時達。三人は物陰へと隠れながら辺りの様子を見回す。
銀時「よし、撒いたな。後は出口に向かうだけ…。」
ほっと一安心…出来ると思ったその矢先、近くの部屋から壁をドンドン殴る音が聞こえて来た。
土方「なんだ!?さっきから変な音が…。」
まるでポルターガイスト。その正体を知らない土方は背筋を強張らせる。だが銀時にとっては身に覚えのある現象。以前この地へと訪れた時と同じだ。その時の事を思い出した銀時は少し余裕を持って言葉を返す。
銀時「どうせ今度こそザビエルだろ。」
『床屋ブッ殺ス。』そう言って壁を殴っていたザビエル。念の為、本当にザビエルかどうかを確かめるべく、三人は物音のする部屋の襖をそっと開けて覗き見る。だがそこにいたのは…
茂々「さっき浴衣剥ぎ取った奴…ブッ殺ス。」
(銀時:将軍かよォォォォォ!!)
まさかの将軍だった。しかも自分への名指しに銀時は青ざめる。そして一緒にその様子を覗き見ていた土方が何かに気付いたように目を細めた。
土方「ん?つーか将軍、何か半透明じゃね?」
将軍は生身の人間。本来なら半透明ではないはず。まさかこの地に訪れた事でスタンド化したとでもいうのか?三人は怪訝な顔を浮かべる。だがここで銀時が自らの手元へと視線を落とし、その手に掴んでいたとんでもないモノに気付いた。
銀時「あぁっ!浴衣と一緒に肉体剥ぎ取ってたァァァァァ!!」
土方「肉体ってそんな簡単に剥ぎ取れるもんなの!?」
当然のツッコミである。身ぐるみと一緒に肉体も剝ぎ取られた、なんて追剥事件は聞いた事がない。そんな土方のツッコミはひとまず置いておき、冷静な状況判断をした(?)ヅラ子が銀時の背を蹴って将軍の元へと送り出す。
ヅラ子「とりあえず返して来い!!」
銀時「ちょ、待っ!」
突然押し出された事でよろけてしまい、銀時は将軍の足元に転がり込む。そしてそんな銀時に気付いた将軍スタンドは静かにその姿を見下ろした。
茂々「・・・・・。」
(銀時:殺されるぅぅぅぅぅ!打首獄門の前に呪い殺されるぅぅぅぅぅ!!)