第7章 崩壊
ミカは優に「みやびが待っているから、一緒に逃げよう」と言い、とりあえずは、みやびの待つミカの部屋に帰ろうとしていた。
だけど、優はみやびが今、ミカの部屋にいなくて、この戦場にいることを知っていた。
だから、優は必死に逆らった。
「どうして、優ちゃんは来てくれないの?」
「なに言ってるんだよ!!みやびはここにいるってんだろ!それに、大切な奴らだっているんだよ!残していけるかよ!!」
「優ちゃんこそ、なに言ってるの。人間はダメだ。優ちゃんを利用しようとしてるんだよ!みてよ、優ちゃん。人間同士で殺し合いをしている」
ミカが指す方を見ると、そこには、みやびを守るシノアたちと、剣を振るグレンがいた。
「ど、、どうなってるんだよ!?」
優は急いで、駆けつける。
何が起きているのかもわからない。
だだ、必死に走る。
ミカは優を追いかけた。