第7章 崩壊
完全に鬼と化してしまった私だが、ミカとフェリドの2人が相手となると、やはり無理がある。
ただ、私の鬼呪装備が幸運にも、後ろ側にも刃が付いていたため、後ろから攻撃されても、少しはしのぐことができたのだが、、。
同じ攻撃パターンでは読まれてしまって戦えない。
どうすれば、、
「みやび!!!」
私を呼ぶ声。
声のする方をみれば優がいた。
「なんで、優が、、、?」
「優ちゃん、、?」
私とミカは混乱しながら言った。
いやいや、これはチャンスだ。
私は冷静になる。
ミカが優に気を取られている隙に私がフェリドを、、!
私はフェリドの位置を確認する。
槍を構える。
いける。
1発で殺す。
まだミカは優に気を取られている。
今だ!
私はフェリドに向かって走る。
そして、一撃グサリと刺して、、
「あ〜ら、ミカく〜ん。ちゃんと僕のこと守ってよね〜刺されちゃったじゃない」
フェリドはそういったかと思うと、私の腹部を殴り飛ばした。
私は近くにあった車にぶつかった。
確実に刺したにも関わらずあの勢いで殴られる。
しかも、余裕の表情や声は、殺されないとでも思ってるようで。
むかつく。
なめられてるのもむかつく。
自分の弱さにむかつく。
「もっと力を、、。こんなのじゃ優を守れない、もっと、、もっと!もっともっともっと!!!!力を貸してよ、、」