第6章 新しいワタシ
目を開けると私は1人、道端に寝ていた。
寝ていたというより、倒れていた。
何があったのか思い出す。
あぁ私はクローリーとかいう貴族と戦ったのだ。
そして、刺され、、、そうか、私は死んだのか。
悲しいなぁ。
私はこんな殺風景な道端で死んだのだ。
優とミカに最後にもう一度だけでも会いたいなぁ。
そんなこと考えながら目をつむる。
天使の迎えでも来ると思ったのだけれど、なかなか来ない。
道端で死んだから迎えに来てくれないのか?
それとも自分で天国やら行かなければいけないのか?
なにせ、死んだことがないから分からない。
とりあえず起き上がる。
立つ。
服もこの制服のままなのか。
刺された周辺が血だらけ。
傷口を見てみると、綺麗さっぱり治っている。
とりあえず、天国とやらに向かおうではないか。
私は歩み出す。