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終わりのセラフ

第6章 新しいワタシ



時間は待ってくれない。


みやびがまだ来ていないというのに次の戦場に向かうというのだ。

「ここはそういう場所だ。仕方ない、、」

三葉は言う。

仕方ないのも分かるが、やっぱりここに来ると信じたい。
ここで待ちたいと。
だけど、やっぱりそういう訳にはいかない。
行かなければならない。

悲しむ間もなく行かなければならない。



上の命令には従い、時には仲間を置いていかなければいけない。
重々承知のことではあるが。



ただ、今はみやびを見捨てたわけではない。
置いて行くだけである。そこで待っててもらうだけである。


シノアは、私たちがここにきた印として髪につけていたリボンを近くの電柱に巻きつけた。

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