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終わりのセラフ

第6章 新しいワタシ



みやびを除いたシノア隊は、すでに集合場所にたどり着いていた。

しかし、みやびが来ていない。


一瞬で消えてしまったみやびを追いかけようと優は言っていた。だけど、どこに行ったかわからないみやびを探すのは困難で、偶然見つけることが出来る確率を考えれば集合場所へ向かった方がいいと優を説得した。
どう見てもあいつは人間なんかじゃない、と君月は言ったが
シノアはみやびに人間の部分が残っていると信じていた。

「やっぱりあいつは人間じゃなかったんだよ、鬼になっちまったんだよ」

君月はそう言う。馬鹿にしたような言い方でなくて、絶望や苦しみ、心配で落ち着かないのを必死で隠そうとしているようだった。
それは、君月だけでない。

やっぱり、みやびがまだ来てないとなれば次第に絶望、苦しみは大きくなっていく。
信じたい気持ちもあるけど、あのみやびの様子を見れば疑いたくもなる。

だって、、
赤みのかかった髪の毛は真っ黒になっていて、あまり長くなかった髪の長さも倍以上長くなっている。
他にも目つきや言葉遣いは全く違う。
角は生えていなかったもののあれは、鬼の形相そのものだったのだから。
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